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2015年09月21日

第1話の11:耳たぶでピアスがきらめいた

(長い話です。その1からお読みください)

今これを書いていて、はじめて思い当たったことがある。

あのときのノイの気持ちだ。

あのときはこっちは頭に血が昇っていたし、もう一つの頭にも血が昇っていたし、思いやる余裕はなかった。

だが今思うと、前回までのテーブルの下の攻防戦の間、ノイはずっと脚を組まないでいてくれた。

だからこそ、太ももの内側まで侵入できたのだ。

もし拒否するなら、どこかの時点で脚を組んで、柔らかい部分をぴったり閉ざして、防御体勢に入ったはずだ。

だがそれをしないで、口には出さないが、

(来れるんなら奥まで来てもいいわよ)

(どうするの)

ずっと攻撃しやすい体勢で、待っていてくれていたのだ。

気持ちはすでに一つになっていたのだ。



話を戻そう。

耳元に口を寄せて、

「部屋に来る?」

と聞いていたのだった。

すると、ノイの耳たぶで小さなピアスがきらめいた。ノイがかすかに頷いたのだ。

「行こう」


ノイに勘定を頼むと、革のホルダーに入った請求書がやって来た。

請求額にいくばくかのチップを上乗せして支払い、

「コップンカー」(ありがとうございました)

の声に送られて、店を出た。


店を出てからは、ずっと手を握ったままだ。お互いに言葉はない。

もう言葉を必要としない段階に入ったのだ。今は口ではなく、体で会話をするのだ。

宿のカードをノイに渡して、店の前の広い通りでタクシーをつかまえてもらう。


タクシーの中では、無言でノイの体を触りまくった。

といっても運転手の目があるので、あまり大っぴらにはできないが、できる範囲内でできることは全部やった。

まずは、片手で手を握ったまま、別の手をノイの背中から回して、短い髪の毛をいじった。

鼻を寄せて、匂いもかがせてもらう。かすかなシャンプーの芳香と、地肌の匂いが混じった生の匂いだ。

匂いの感覚が流入してきて、一気に回路の電圧が上がる。

目盛り棒がそれに反応して、ビクンと跳ね上がる。


続く



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posted by 河道 at 18:13 | Comment(0) | 第1話:短髪ノイの白い桃 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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